<複雑な現象をわかりやすく映像化します>

当研究所について

 

平成19年8月、「先端可視化研究所」は、地域再生に貢献する「可視化」や「見える化」に関連した研究を推進するため、設立されました。現在は、大学発ベンチャー創出推進制度「人工関節術前計画システム」(H17-19)、岩手県立大学連携研究(H20-22)、地域イノベーションクラスター事業(H22-24)、文科省科研費(基盤C)(H20-22)、文科省科研費(基盤C)(H23-25)、総務省SCOPE地域ICT課題(H24-25)、科学技術振興機構復興促進プログラム(H25-26)等で得られた研究成果を生かしながら、現実の問題を解決する実践的な研究開発を進めています。

研究体制は、ソフトウェア情報学部の土井章男教授が主導し、各研究テーマを岩手県立大学教官、岩手県立大学研究員、他大学客員教授、共同研究先企業研究員らと研究を推進します。

本研究所のコアテクノロジーは、データ可視化と3次元画像処理(セグメンテーション、画像理解、レジストレーション)です。研究開発されたソフトウェアには、Volume Extractor Ver.3.0、SMESH Ver.1.0、TKA Ver.1.0、自動骨軸抽出ツールなどがあります。最近では、マルチボリューム処理やカラー画像処理を可能にした骨切り術や人工関節置換術に特化した術前計画支援システム(JointVision Ver. 1.0)、テイラーメイドな人工関節やDIG(手術用補助工具)をデザインする、支援システムの研究開発を行っています。

本研究所での研究成果は、積極的に製品化や社会貢献を目指しています。また、同時に、論文、特許、報告書等により、研究成果を社会へ還元しています。 企業への技術移転例では、株式会社高研から「内診バーチャルリアリティモデル LM-095」が製品化されました。LM-095は、内診演習において、これまで不可能であったモデル内での指の動きを可視化し、教育者から訓練者へ、内診時の二指の動きを具体的に示すことが出来ます。(株)アイプランツ・システムズでは、Volume Extractor、自動骨軸抽出ツール、TXASimulaなどが製品化されました。